【7月11日登録締切】Architects of the year2025 出展作品を募集します
イベントその他
Architects of the Year 2025 現代の建築のかたち -新しい抽象性を求めて-
実在する建築にはすべてかたちがある。
建築は存在の仕方につねに時代性を反映し、歴史や場所に応じてさまざまに変化を遂げてきた。モダニズムの時代は、テクノロジーの進化が技術的な合理性と機能性をベースとして、建築のかたちは幾何学的なハードエッジが主流となった。そして現代ではエコロジーや環境や情報が背景となって、有機的な曲線と曲面のデザインが顕著に現れ、かたちはますます多様化する方向に向かっている。
2020 年、五十嵐太郎氏がキューレーションした「かたちが語るとき-ポストバブルの日本建築1995-2020」が開催された。この展覧会ではバブル期以降に2つの震災を経て、社会性が強く反映された建築が数多く展示された。さまざまなかたちの作品群は複雑で多様であり、相対主義が唱えられた時代を反映した結果ともいえるものであった。強い主張を避ける受動的な相対的価値観は、知的ではあるが排他的な視点にもつながって、個々の存在の単独性が強く現れていた。
環境やコミュニティ、公共性などの主題はこれからも一層深まっていくであろうし、モダニズムのような経済成長が牽引した一方向性ではない不確実な時代に、リアルな建築として都市に楔を打つような建築はどのようなかたちとして現れるのか。また、そのかたちにはどのような抽象性が求められたのか、その概念を言葉で表し、強度を持ったかたちに昇華された作品を求める。
リノベーションはかたちが問われることがない。社会性を強く反映するがゆえに、建築家は具体的な素材や空間的な解決について多弁に語るものの、かたちについてはあまり語られない。社会と密接に関係する市井の人々に届くやさしい言葉が発せられる。かつては建築の自律性が問われた時代があった。建築を語る言説は高度な議論となって閉鎖性を生み出し、一般の人々から乖離していった。しかしながら、都市や建築のプロフェッションの責務としては、構築的な建築的思考と方法論が問われなければならない。作品がリノベーションであっても、デザインに新しい抽象性に繋がる論理的思考が構造形式や形態を生み出し、次代へと繋がる新しい可能性の兆しが見えているものを期待する。
提出物
以下の資料にまとめてPDFで提出する
1)プレゼンテーション
1.設計意図を説明するために必要と思われる図面、ダイアグラム、写真等。表現方法は自由
2.プロジェクト名、主要用途、建設予定地、施主名(事業主体名)、主構造形式、
主要仕上材料、建築面積、延床面積、工事予定期間
3.400字以内の設計主旨文
以上をA3判(縦横自由)5枚以内にまとめたもの
※1枚は2MB以内とし、一つのPDFにまとめる
2)データーシート
プレゼンテーションシートとは別にA4判に以下の内容を記載する プロジェクト名、応募者(=設計者)名・フリガナ、応募者の年齢、職業、所属あるいは勤務先とその住所、略歴(以上、グループの場合はメンバー全員分)、応募者代表の連絡先(郵便番号・住所、Eメールアドレス、電話・FAX番号)、設計協力者名
結果通知
コミッショナーにより7点前後が選抜された後、入選者のみに8月中旬までに通知する。入選作はArchitects of the year展に出展する。製作費用として一律3万円が支給される。 入選作は「建築設計」 日本建築設計学会刊に掲載される予定
入選作の出展
入選者は通知後、指定期間(約60日間)内に、展覧会に出展する図面、模型、その他のプレゼンテーションを作成し、後日指定の日時、場所に搬入する
応募受付
登録締切日 2025年7月11日(金)をもちまして、応募登録は締め切りました。
提出締切日 2025年7月25日(金)
応募資格 / 応募作品の設計者または事務所開設者
対象作品 / 実施を前提とした設計中の建築、もしくは竣工した作品。リノベーションを含む建築 作品とする。
コミッショナー / 松本 明
Architects of the Year 展
開催期間 / 2025年 10月24日(金)-11月9日(日) 10時-16時
会場 / 日本橋の家 (大阪府大阪市中央区日本橋2-5-15)
観覧料 / 500円
生きた建築フェスティバル期間 10月25日、26日は無料
コミッショナー / 松本明
プロデューサー / 竹口健太郎
アドバイザー / 林 陽一郎
主宰 / 一般社団法人 日本建築設計学会
協賛 /
協力 / 金森秀治郎 (日本橋の家)
提出先・お問い合わせ /office1@adan.or.jp (日本建築設計学会)