アジール・フロッタン再生展〈大阪展〉【10/26-11/1】

2017.07.11

アジール・フロッタン再生展

http://asileflottant.net/

ル・コルビュジエが世界救世軍の依頼により、浮かぶ建築とも言える『アジール・フロッタン』(浮かぶ避難所)を設計したことを知る人は少ない。『アジール・フロッタン』は第 1 次世界大戦の混乱により、パリ市内にいた女性難民の収容を目的として1929年に完成したものである。ル・コルビュジエはコンクリートの箱型の船体だけの状態に柱と屋根・水平窓の増築を行い、近代建築としての理想的内部空間を実現している。そして、今もノートルダム大聖堂から上流1キロのセーヌ川左岸に浮かんでいる。今世紀に入り、老朽化により建築としての機能を失っていたが、2005年からミシェル・カンタル=デュパール氏ら5名の有志によって修復工事が行われ、今秋に日本から寄贈される桟橋が設置され、2018年から再び機能ある建築として蘇る。この再生を期にル・コルビュジエ財団から提供された完成当時の資料や現在の写真・映像などにより、アジール・フロッタンを紹介する。また、来春アジール・フロッタン内部で行なわれる現代日本建築家を紹介する『アジール・フロッタン JAPAN ARCHITECT展』(仮)とも連携している。

 

開催概要

アジール・フロッタン再生プロジェクトを紹介する展覧会が、東京・横浜・大阪・山口の全国4会場にて開催されます。


〈東京展〉※終了しました
会期:2017年8月5日ー8月22日 10:00-19:00
会場:ASJ TOKYO CELL(東京都千代田区丸の内3-4-2 新日石ビル1F)
トークイベント:8月19日 18時〜19時 五十嵐太郎×遠藤秀平×マニュエル・タルディッツ

〈横浜展〉※終了しました
日時:8月25日ー9月13日 10:00-18:00
会場:ASJ YOKOHAMA CELL(横浜市西区みなとみらい2-2-1 横浜ランドマークタワー31階)
トークイベント:9月2日 15:00- 遠藤秀平×五十嵐太郎「映画『ル・コルビュジエとアイリーン~追憶のヴィラ~』を語る」

〈大阪展〉
日時:10月26日ー11月1日 11:00-18:00
会場:ASJ UMEDA CELL(大阪市北区角田町8-1 梅田阪急ビル オフィスタワー 24階)
トークイベント:10月26日 17時30分~19時 遠藤秀平×倉方俊輔×光嶋祐介

〈山口展〉
会期:12月15日〜24日(時間未定)
場所:やまぎん史料館(下関市観音崎町10-6)
トークイベント:12月17日 15時~16時 遠藤秀平×中川明子×ゲスト(予定)


※全会場入場無料

主催:遠藤秀平建築研究所
共催:アーキテクツ・スタジオ・ジャパン
企画:アジール・フロッタン再生展実行委員会
特別展示:ホンマタカシ
プロデューサー:遠藤秀平(建築家・神戸大学教授)
キュレーター:五十嵐太郎(建築史家・東北大学教授)
ビジュアルデザイン監修:辰巳明久(京都市立芸術大学教授)
会場構成:遠藤秀平建築研究所/村里愛美
展示コーディネーター:西尾圭悟(編集者)
企画協力:古賀順子(翻訳・通訳者)
マニュエル・タルディッツ(建築家・明治大学特任教授)
前田宏(フランス国立高等装飾美術学校(ENSAD)教授)

助成:ユニオン造形文化財団
特別協力:ル・コルビュジエ財団 アロイ 神戸大学遠藤秀平研究室
協力:NPO/AAF イスナデザイン 京都市立芸術大学辰巳明久研究室 栗山化成工業所 笹川日仏財団 大成建設ギャルリー・タイセイ タケウチ建設 浜島化成 森美術館 八十島プロシード
後援:日本建築設計学会 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
協賛:TYING YKK AP 窓研究所 エイダブリューエンジニアリング カッシーナ・イクスシー グラフィソフトジャパン サンゲツ フォルボ・フロアリング 

〈プレイベント〉※終了しました

(1)      特別レクチャー:カンタル・デュパール氏(修復事業主の1人・パリから招聘)
(2)      シンポジウム「ル・コルビュジエが見た争乱・難民・抵抗」
登壇:五十嵐太郎×遠藤秀平×佐藤知久
日時:2017年8月4日(金)17時30分~20時
場所:東京国際フォーラム ガラス棟5F 会議室 G502
※入場無料・事前申し込み不要
※終了後にASJ TOKYO CELLへ移動、展覧会場にてオープニングドリンクパーティーを行います。

 

〈連携企画〉『アジール・フロッタン JAPAN ARCHITECT展』

会期:2018年9月~11月
会場:アジール・フロッタン内部
主催:日本建築設計学会
企画:アジールフロッタンプロジェクト実行委員会(仮)
※詳細は後日発表します。