ADAN(日本建築設計学会)とは

日本建築設計学会|ADAN

概要

2014年、一般社団法人日本建築設計学会が発足しました。
日本建築設計学会は、2009年から始まった建築新人戦を運営してきたKASNET(Kansai Architecture School Network)を母体として生まれたものです。KASNETは関西を活動の拠点とし、大学において建築設計の教育に携わり、また建築設計実務を専門とする仲間達の集まりです。2009年から2013年迄、5回の建築新人戦とアジアへの建築新人戦の拡張を実現してきました。今後さらなる広がりと活動内容の充実を目指して、一般社団法人化し学会組織となりました。

活動理念

日本建築設計学会の4つの指針 「開く」「拓く」「味わう」「伝える」
開く
専門領域と思われがちな建築を、音楽やアートのように、親しまれ楽しまれ語り合えるジャンルにしよう。
拓く
物に、言葉に、数式に、描画になる以前の、あるいはそれらの合わさった想像力の可能性を拓いていこう。
味わう
旅をし、さまざまな地域の人々や文化に触れ、語り合いつつ、デザインを支える瑞々しい感受性を養おう。
伝える
建築設計の喜びを次世代に伝え、チャンスを与え、個性豊かな設計者の育つ社会環境を生み出していこう。

目的

本法人は、建築設計及びその教育に関わる研究者の学術的支流と研鑽の為の組織化、および建築設計領域における総合的な質の向上をはかり、公益に寄与することを目的とする。 具体的には、個人として強靭な思考能力と倫理観を有する次世代建築設計者の育成に寄与し、建築設計の領場に開放性を与えるとともに他領域との連携を強化し、建築設計学並びに建築的思考の可能性を開拓し、国際交流や旅などを通した経験と知識の蓄積と共有を行い、建築並びに建築設計を文化として味わう喜びを広く世界に知らしむることを目的とする。

一般社団法人 日本建築設計学会 定款より

日本建築設計学会設立宣言

私たちは、建築を、ただ建築物を建てる技法や技術としてではなく、知的かつ文化的営みととらえたい。すなわち、建築物という物体に内在する美的な構成を把握し、人類の創造的行為の源泉としてその可能性を問うてゆきたい。
そのためには、建築設計という行為を、言語や数式や描画などの総合された創造的思考の方法として、体系化、理論化してゆくことが必要となる。そして建築設計という行為の結実としての設計図書、スケッチ、ドローイング、模型、言葉、実現した建築物、そしてそれらに対する批評などを、文化的価値の視点から適切に評価し批判してゆくことが必要となる。 建築という行為を人類の文化的営みとして、また創造的思考の源泉としてとらえるすべての知的表現者に、この日本建築設計学会は開かれている。それは物質的な建築にとどまらない。建築という思考、人類の文化に脈脈と流れる空間的想像力の系譜、その駆動力としての空間的思考、さらには驚きと喜びとときに畏怖にも満ちた空間的体験。そうした意識と身体への働きかけへの私たちの応答のすべてを、知的に把握し、建築という行為に即し創造的思考に即して考察してゆく知的表現者に。
建築設計という創造的な観点から空間的思考の在りようを眺めるなら、人類の文化史における重要な側面が見えてくることだろう。すなわち超越的視点と内在的視点の交錯する場における思考の姿だ。人間がすべてを眺めおろし、と同時にそこに包み込まれて在る。その場所の外に立ちながら内にいる。建築設計はつねにとの視点の往還のさなかを進んでゆく。こうした抽象化と具体化、分析と総合の知が、人類の創造的思考を磨きあげてきたのだ。建築設計はそのひとつの、しかも壮大な実践的知の事例である。

会長・竹山聖