Architects of the Year 2018 開催【終了】

イベント

日本橋の家で展示される「MINIMAL is MAXIMAL」な住宅の提案を今秋は展覧会コミッショナーである小川晋一氏により9組を選出いたしました。

Architects of the Year 2018「MINIMAL is MAXIMAL」

 

 

趣旨文

 

 モダニズム盛んなりしころ、ミース・ファン・デル・ローエは「Less is more」という表現を残しました。

 ポスト・モダニズムには、ロバート・ヴェンチューリによる、「Less is a bore」という言葉があります。

 私は、昨冬、ペンシルバニアにルイ・カーンの住宅を見学に行く機会がありました。

 そして、まさに偶然に、隣には、ヴェンチューリの代表作「母の家」がありました。

 その観覧に同行した建築家たちからは、異口同音に、今まで評価された事の無いほどに「ひどい」、「貧しい」、という言葉が出ました。

 ヴェンチューリの著した「建築の多様性と対立性」を想いつつ、眼前の「母の家」をもかさねて、私には「More is a bore」ともいうべき言葉が浮かびました。

 彼は、文章では、饒舌に表現することは出来るけれども、建築では、そのような表現が出来なかったのでしょうか。

 今やポスト・モダンの時代は過ぎました。

 本展では、最もつつましく、最も豊かな建築、としての住宅の提案を募集しました。

 出来上がると住むことが可能であり、魅力ある未来の「MINIMAL is MAXIMAL」な住宅である事が求められ、自由な応募といたし、37組45件の応募の中から、9組を選定致し、本展にお越しいただいております。

 「ミニマリストの家」や「キュビストの家」の応募作品を若手発掘の展覧会にて4年連続で私が選出いただいたころ、世は、ポストモダニズム、デコンストラクティビズムの潮流の時代のさ中にありましたが、それでもなお、今の建築家としての私があります。

 Time lessな時代の新しい表現「MINIMAL is MAXIMAL」(最小限は最大限豊かである)

をこの展覧会の趣旨といたし、未来の若き建築家を発掘すべく、本展を開催致します。

 

建築家 小川 晋一

 

タイトルArchitects of the Year 2018
テーマMINIMAL is MAXIMAL
審査員小川晋一
日時

  2018 年 10 月 26 日(金)、10 月29 日(月)~11 月 11 日(日)

     (観覧料¥500 )

 生きた建築フェスティバル期間

  2018 年 10 月 27日(土)、28日(日) 

 (無料)

 

        何れも10:00~16:00

提出展者名、所属

 「プロジェクト名」

・塚野路哉(塚野建築設計事務所)

 「Pont Mutin」

・可児公一 植美雪(建築設計事務所 可児公一植美雪)

 「KUGENUMA-Y」

・岩元真明 千種成顕(ICADA)

 「節穴の家」

・元木遙 末吉真也 藤田敦(フリーランス)

 「間の家」

・佐々木勝敏(佐々木勝敏建築設計事務所)

 「竪の家」

・村田純(JAM)

 「FLOATING SUMMER HOUSE」

・鈴木岳彦(鈴木岳彦建築設計事務所)

 「TUNNEL」

・原田将史 谷口真依子(ニジアーキテクツ一級建築士事務所)

 「鷹番の長屋」 

・後藤充裕(mitsuhiro gotoh architects)

 「Columnless House」

順不同 

主催一般社団法人 日本建築設計学会
プロデューサー竹口健太郎
コーディネーター善岡亮太



展示会場「日本橋の家」について:
日本を代表する建築家・安藤忠雄設計の、大阪・日本橋にある住宅です。
オーナーの金森氏は、この名建築の持つ魅力を世間に広く公開し、関西の建築を発信する拠点とすべく、2016 年に改修工事を実施し、住居全体がコンクリート打ち放しの美しいギャラリー空間として生まれ変わりました。

著作権等の扱いについて:
・応募作品の著作権は応募者に帰属するものとします。
・応募作品の中に第三者が著作権等の権利を有している著作物等を利用していないものとします。
・応募者は、応募事業の紹介や記録のために主催者が応募作品を利用することを認めることとします。
・当会は、応募者の個人情報を本展覧会開催における情報提供、本展覧会への応募受付手続き、入選者への連絡等、本展覧会の運営活動の目的のためにのみ利用します。

お問い合わせ:
office@adan.or.jp

主催:
日本建築設計学会

協力:
日本橋の家/金森秀治郎