ヴェネチア・ビエンナーレの帰国展+トークイベントが大阪で開催【4/13-19】

イベント

【トークイベントの詳細が決定しました】
ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展2016に出展された、日本建築設計学会企画による日本の住宅をテーマとした展示の帰国展が、大阪で開催されます(チラシPDF→download)。
(ヴェネチアでの企画展示の特設サイトはこちら

 

ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展2016帰国展
「いま、そこにある、住まいの風景」

2016年に半年間にわたって開催されたヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の会期が昨年11月に終了しました。本展では、その帰国展として、ヴェネチアでの展示を再構成して展示します。

展示されるのは、30代~50代の10組の建築家が設計した10の住宅作品です。それぞれが、日立(茨城)、東京、津島(愛知)、彦根(滋賀)、京都、大阪、津山(岡山)、鹿児島、那覇(沖縄)など全国各地に過去5年のうちに建てられ、すでにある程度住まれている住宅です。そのどれもが、敷地や周辺環境をはじめ、建主ごとに異なる生活像、そして建築家の設計思想が強く反映された、個性的な作品ばかりです。

本展は、それらを共通するユニークな視点で紹介する試みです。1つは、スケールをあわせてつくられた模型によるインスタレーション展示です。1:20、1:100、1:500という解像度の異なる3つのスケールに統一され、垂直に吊られた模型群が、空間、環境、都市を比較するだけでなく、住宅のあり方そのものを問う視点を見るものに与えてくれるはずです。それら加えて、本展のために制作された短辺映像作品が上映されます。映像では、動かない物理空間として建築の内部や周辺における、人や動植物、自然現象に目線を向けることで、竣工写真にあらわすことのできない、暮らしの風景が映し出されます。

模型と映像が折り重なる空間の中で、日本の住まいの風景が「いま、そこに」感じられるメディアとして再現されることを期待しています。

展覧会名いま、そこにある、住まいの風景(There and Now : the Japanese Housing Scene)
会期2017年4月13日(木)― 4月19日(水)11:00-18:00/会期中無休
会場ASJ UMEDA CELL(大阪・梅田阪急ビル オフィスタワー24F)
※「大阪駅」「梅田駅」「東梅田駅」から徒歩すぐ
※エレベーターを15Fで乗り換えてください
出展者
《作品名》
(計10組10作品)
小引寛也+石川典貴《南阿佐ヶ谷の家》
山口陽登+楯列哲也+杉浦良和《神田淡路町の家》
松岡聡+田村裕希《裏庭の家》
森田一弥《Pentagonal-house》
遠藤秀平《RooftectureOT2》
竹口健太郎+山本麻子《SKYHOLE》
光嶋裕介《旅人庵》
可児公一+植美雪《SOJA-O》
鈴木亜生《SHIRASU》
芦澤竜一《風の間》

 

開催情報

主催一般社団法人日本建築設計学会
ヴェネチア展主催Global Art Affairs Foundation
助成ユニオン造形文化財団
会場提供アーキテクツ・スタジオ・ジャパン
特別協賛積水ハウス
協賛ETERNIT 大光電機 梶岡建設 テツヤ・ジャパン
中島工務店 ひらつか建築 名鑑
写真展示大竹央祐(写真家)
キュレーター・映像展示西尾圭悟(日本建築設計学会)
会場構成Louie Hamilton(京都大学大学院)
プロデューサー遠藤秀平(神戸大学教授)
スペシャル・アドバイザー五十嵐太郎(東北大学教授)
設営協力京都大学竹山研究室 神戸大学遠藤研究室ほか

 

連続ギャラリートーク「10の住宅をめぐる時間と言葉」
(4/13、16、19の3回開催されます)

10組の出展者から毎回3~4組ずつ3回に分けてご登壇いただきます。展示された映像を見ながら、それぞれが設計した住宅について「時間」をキーワードに語っていただきます。まったく異なる場所・環境・住まい手に対して設計された10の住宅から、どのような横断的な視点が見出せるか。皆さんとともに会場をめぐりながら考えてみたいと思います。

スケジュール・登壇者-vol.1 4月13日(木)16時~
登壇:森田一弥、光嶋裕介、小引寛也、石川典貴
-vol.2 4月16日(日)14時~
登壇:遠藤秀平、可児公一、鈴木亜生、芦澤竜一
-vol.3 4月19日(水)16時~
登壇;竹口健太郎、山本麻子、松岡聡、山口陽登
全日程司会:西尾圭悟(本展キュレーター・映像制作)
※毎回60~90分程度を予定しています。 
会場展覧会会場内(ASJ UMEDA CELL・梅田阪急ビルオフィスタワー24F)
備考事前申込不要、参加無料
※ギャラリートークのため、基本的に立ち見となります。あらかじめご了承ください。

出展者紹介

koishikawa (1)

小引寛也+石川典貴 Hiroya Kobiki+Noritaka Ishikawa
出展作品《南阿佐ヶ谷の家》

小引は1980 京都府生まれ。2006 京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科建築設計学専攻修了。2006-2011 田口知子建築設計事務所勤務。石川は1981 栃木県生まれ。2006 京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科建築設計学専攻修了。2006-2011 株式会社栗生総合計画事務所勤務。2011 小石川建築/小石川土木共同設立。南阿佐ヶ谷の家は出口亮との共同設計。

yamaguchi

楯列哲也+山口陽登+杉浦良和
Tetsuya Tatenami+Akito Yamaguchi+Yoshikazu Sugiura
出展作品《神田淡路町の家》

山口は1980 大阪生まれ。2003 大阪市立大学工学部建築学科卒業。2005 大阪市立大学大学院修士課程修了。2005-2013 株式会社日本設計。2013 シイナリ建築設計事務所主宰。楯列は1980 奈良生まれ。2003 京都大学工学部建築学科卒業。2005 京都大学工学研究科建築学専攻修士課程修了。2005 株式会社日本設計。杉浦は1980 静岡生まれ。2003 早稲田大学理工学部建築学科卒業。2005 早稲田大学理工学研究科建築学専攻修士課程修了。2005 株式会社日本設計。

松岡田村s

松岡聡+田村裕希 Satoshi Matsuoka+Yuki Tamura
出展作品《裏庭の家》

松岡は1973 愛知県生まれ。1997 京都大学卒業。2000 東京大学大学院、2001コロンビア大学大学院修士修了。UNStudio、MVRDV、SANAAを経て2005‐松岡聡田村裕希を共同主宰。現在、近畿大学教授。田村は1977年東京都生まれ。2000年日本大学卒業。2004年東京藝術大学大学院修了。SANAAを経て、2005年松岡聡田村裕希を共同主宰。現在、日本大学非常勤講師、明治大学兼任講師。

morita

森田一弥 Kazuya MORITA
出展作品《Pentagonal-house》

1971愛知県生まれ1994京都大学工学部建築学科 卒業。1997京都大学工学部建築学科 修士課程修了。1997~2001左官職人として文化財建築の修復工事に従事。2000 森田一弥建築設計事務所設立。2007~2008 Enric Miralles Benedetta Taguliabue Arquitectes(バルセロナ)に在籍。2011〜2012カタルニア工科大学バルセロナ建築学校に留学。

 endo (1)

遠藤秀平 Shuhei Endo
出展作品《Rooftecture OT2》

1960 滋賀県生まれ。1986 京都市立芸術大学大学院修士課程修了。1988 遠藤秀平建築研究所設立。2004 ザルツブルクサマーアカデミー教授(オーストリア)。2007 神戸大学大学院教授。2012 東北(潘陽)大学客員教授。2013 天津大学客員教授。

 竹口健太郎+山本麻子s竹口健太郎+山本麻子
Kentaro Takeguchi + Asako Yamamoto
出展作品《SKYHOLE》

ともに1971 生まれ。竹口はロンドンAAスクール、山本はパリ建築学校留学を経て、1997 京都大学建築学科修士課程修了。1998 よりアルファヴィル共催。日本建築設計学会理事。山本は京都大学などで非常勤講師。作品集としてAlphaville Architects(Equal books, 2014)、COME GIARDINI (LIBRIA, 2015)

koshima (1)

光嶋裕介 Yusuke Koshima
出展作品《旅人庵》

1979 米ニュージャージー州生まれ。 2002 早稲田大学理工学部建築学科を卒業。 2004 早稲田大学大学院修士課程建築学専攻修了。 2004-08 ドイツのベルリンにあるザウアブルッフ・ハットン・アーキテクツに勤務。 2008 光嶋裕介建築設計事務所を開設。2012-15 首都大学東京にて助教。 2015 神戸大学にて客員准教授。その他、桑沢デザイン研究所、大阪市立大学で非常勤講師をつとめる。

kaniue (1)

可児公一+植美雪 Koichi Kani+Miyuki Ue
出展作品《SOJA-O》

可児は1982 岡山県生まれ。2006 近畿大学工学部建築学科卒業。2006 後藤武建築設計事務所勤務。植は1984 広島県生まれ。2006 近畿大学工学部建築学科卒業。2006 吉村靖孝建築設計事務所勤務。ともに2011 建築設計事務所 可児公一植美雪主宰。2014 近畿大学非常勤講師。

suzuki (1)

鈴木亜生 Asei Suzuki
出展作品《SHIRASU》

1977 静岡県生まれ。2002 東京理科大学院理工学研究科修士課程修了。2003 乾久美子建築設計事務所入所。2004 中村拓志&NAP建築設計事務所入所。設計室長。2009 ARAY Architecture設立。日本建築学会作品選集新人賞、World Architecture Community Awards17th、THE INTERNATIONAL ARCHITECTURE AWARD 2015など受賞多数。

 01

 芦澤竜一 Ryuichi Ashizawa
出展作品《風の間》

1971 神奈川県生まれ。1994 早稲田大学卒業後安藤忠雄建築研究所勤務。2001 芦澤竜一建築設計事務所設立。日本建築士会連合会賞、芦原義信賞、サスティナブル住宅賞、SDレビューSD賞、JIA環境建築賞、パッシブデザインコンペ2014大賞、LEAF AWARD(イギリス),ENERGY GLOBE AWARD(オーストリア)、RE-THINKING FUTURE SUSTAINABILITY AWARD(インド)、International Architecture Awards FuturArc Green Leadership Award (Singapore),Building of the Year 2016 など国内外で多くの賞を受賞している。現在滋賀県立大学教授。